書籍 「ほんとうの自分を求めて」 姫田忠義・著

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旅にでて、私はたくさんのひとに出会った。

社会的に高い地位にあるひとたちにではない。

いわば名もない庶民であり生活者であるひとたちにだ。

そして教わった。

日本というところがどういうところなのか。

どういう風に日本人が生きてきたのか。

そして、私はどう生きていったらいいのか。

 ──本文より

姫田忠義氏(ドキュメンタリー映画監督)の著作です。
出雲で活躍中の写真家・高嶋さんが編集チームを立ち上げて、復刊させた書。







第1章 教えられる旅
第2章 したくなかった旅
第3章 少年期の最大の旅
第4章 自分で考え、自分の力でする旅
第5章 迷いつづける旅
第6章 新しい生き方を求める旅
第7章 ひとり旅
第8章 歩き、見、聞く旅(山岳修行など)
第9章 すばらしい人に出会った旅(アイヌの神について)
第10章 おわらない旅


姫田忠義:映画監督(ドキュメンタリー)、映像人類学/日本民俗学。
1928年神戸生まれ。1954年上京し、新劇活動、テレビのシナリオライターのかたわら民俗学者宮本常一氏に師事。
1976年、基礎文化を映像で記録・研究する民族文化映像研究所(民映研)を設立。同研究所所長。

民映研の制作した映画作品は119本。
ビデオ作品は150本を超える。
2012年、同研究所所長に就任。

徹底したフィールドワークを基礎とするその活動は、日本記録映画史においてもユニークな立場を築き、海外の研究者からは「映像人類学」と捉えられている。2013年7月29日逝去。